デリケートゾーンのお悩み相談室

【薬剤師が解説】タントリュクスとの違いが気になるフェムケア商品紹介

2022.05.09

近年では「フェムケア」とも呼ばれる女性の健康や体のケアをする商品の中で、デリケートゾーンの悩みを解決できる商品について紹介します。ケア商品にはどんなものがあって何を基準に選べば良いのだろう…など多くの疑問があるかと思います。ぜひ商品選びの参考にしてみてください。

デリケートゾーンの悩みを解決するために必要なこと

女性のデリケートゾーンは、月経によりムレやすく、かゆみを伴ったり、ニオイが気になったりなど、多くの悩みを抱えがちです。デリケートゾーンの3大悩みは「ニオイ」、「かゆみ」、そして「くすみ※」です。(※外敵刺激が原因によるくすみ)

 

健康な状態の膣周りは、「デーデルライン桿菌」という乳酸菌が体にとって有害な菌の発育を抑えてくれていますが、生活習慣の乱れや閉経などの要因で女性ホルモンのバランスが崩れるとデーデルライン桿菌による自浄作用が弱まり、細菌が繁殖してしまいます。その結果、嫌なニオイを放ったり痒みを発生させたりといった問題が発生します。

 

細菌の繁殖を抑える常在菌を守るためには、生活習慣の見直しはもちろん、「洗い方」や「保湿ケア」も大切になってきます。その方法の一つとして、デリケートゾーンの環境に合わせて設計されたソープや石鹸、保湿ケア製品を使うのも良いでしょう。私たちのデリケートゾーンの環境は弱酸性に保たれているので、使用するケア用品も、弱酸性で肌にやさしいものを使用することが大切です。

デリケートゾーンのケアをするメリット

デリケートゾーンをケアすることは、単にニオイやかゆみ、炎症やおりものなどを軽減するだけではありません。毎日の入浴中や入浴後に5~10分程度のケア習慣を取り入れるだけで、年齢とともに弱まる骨盤底筋(骨盤の中の内臓を支える筋肉)の弾力を維持することや、ホルモンバランスによって左右されやすい膣まわりの乾燥予防に効果的です。デリケートゾーンの環境を整えることで膣カンジダなどの感染症予防にもつながります。

 

今回は、そんなデリケートゾーンケアの第一歩として取り入れやすい“デリケートゾーンの保湿(乾燥対策)”に効果的なフェムケア商品を紹介します。

 

[オイル・クリーム・ジェル]の違い

まず、フェムケア商品の中でも、様々なタイプにものがあり、「オイル」、「クリーム」、そして「ジェル(ローション)」の主に3タイプです。これらは、名前の通りベースとなる成分の違いによって使用感や刺激性が異なります。では具体的な違いについて解説していきます。

 

■「オイル」 オイル(油性)がベースとなっています。 <長所> ・低刺激で肌の弱い方・肌の弱い場所へも使える ・乾燥箇所だけでなく蒸れやすい部分にも使える(広範囲に使用できる) <短所> ・クリームよりもベタつきがある ■「クリーム・ジェル・ローション」 油分に加え、水やグリセリンなどの水分が含まれています。 <長所> ・水分が含まれているため簡単に洗い流せる ・さらっとしたテクスチャーのものが多い <短所> ・オイルよりも刺激が強め ・水分を多く含むため合成成分などが含まれる場合が多い

 

しかし、デリケートゾーンは顔や手足などの皮膚とは違い、瞼より薄い繊細な部分なので、どの製品を使用するにも細心の注意が必要です。お肌が敏感な方は、パッチテストを行ってから使用を開始するようにしましょう。

 

そして、光に弱いものや酸化しやすい成分が含まれている場合も多く、使い始めたらなるべく早く、決められた期間内に使い切ることも重要です。

 

自分の好みとそれぞれの長所と短所を踏まえて自分に合ったケア用品を選んでみましょう。肌への刺激は少ないほうがもちろん良いですが、そこにこだわり過ぎて継続できなかったり、塗ることに不快感を感じてしまうと、期待する効果が得られないので、自分の好きな香りや塗り心地などもしっかり考慮してみてください。

 

3つのフェムケア商品について解説

次に、数あるフェムケア製品の中で、3つのブランドをピックアップして、それぞれの違いや商品の特徴について解説しています。どんな商品を選べばいいのか、商品選びの参考にしてみてください。

 

【Tant RUX】タントリュクスオイル デリケートゾーンお手入れオイル 30ml/7,700円

 

タントリュクスオイルは「ニオイ」、「カサつき」、「くすみ」といった女性が抱えるデリケートゾーンの三大悩みをカバーする日本人が日本人のために開発したメイドインジャパンのオイルです。保湿ケアだけでなく、ショーツの締め付けなど外的刺激によってできたくすみのケアなどにも役立ちます。

 

また、「神の木」と呼ばれるマルラの木から採れた希少な「マルラオイル」を含む29種類の天然オイルが配合されているのが最大の特徴です。マルラオイルにはビタミンや、オレイン酸、オメガ3、オメガ6といった美容成分が豊富に含まれています。

 

ベルガモットやマンダリンなど柑橘系の爽やかな香りを中心に、心を落ち着かせるイランイランやテンジクアオイなども配合されているのでリラックス効果も得られます。お風呂上りに適量とり、会陰周りをやさしくマッサージしたり、週1~2回コットンで温湿布としてケアしたりすることで徐々に潤いを取り戻すことができます。 (参考:https://tantrux.jp/product/oll.html)

 

【Ibiza Beauty】イビサクリーム 35g/7,700円

 

美容有効成分である「トラネキサム酸」と、肌荒れを防ぐ「グリチルリチン酸2K」が配合されたデリケートな部位に使用できる美白クリームです。「イビサクリーム」は、脱毛による肌の黒ずみ※部分やビキニラインのくすみを改善してくれる効果があります。(※汚れの蓄積や乾燥、古い角質によるくすみ)

 

肌に浸透しやすくするため、美白成分を極小のナノカプセルに閉じ込める技術でくすみの原因となる乾燥に直接アプローチします。9種類もの保湿成分を配合し、肌に潤いを与えみずみずしさを保ちます。イビサクリームは、デリケートな部分はもちろん全身に使用可能で、チューブタイプなので手軽に持ち歩けて使用できるのがポイントです。 (参考:https://ibizabeauty.net/shopping/lp.php?p=cream)

 

【chione】インティメイトクリーム 1g(1回分)×30個入り/5,500円

 

個包装の可愛らしいパッケージが印象的な「インティメイトクリーム」は、デリケートゾーンの黒ずみ・抗炎症・消臭効果が期待できる他、「抑毛」の効果も含まれたオールインワンタイプのクリームです。chioneは、レジーナクリニック総院長・木村真聡医師が監修を務めるドクターズコスメブランドで高機能な商品展開が特徴です。(H Pより引用)

 

このインティメイトクリームは個包装タイプなので衛生的に使用することができるのも、この商品のポイントです。また、「アレルギーテスト済み」、「パッチテスト済み」、「スティンギングテスト済み(※使用直後の肌の刺激度を確かめるテスト)」なので、お肌が敏感な方でも手に取りやすい商品ではないかと思います。(※全ての方にアレルギーが起こらないというわけではありません) (参考:https://chione.jp/c/gr1/ch008)

まとめ

今回は、フェムケア商品の選ぶポイントとピックアップ商品紹介を行いました。フェムケア商品には、日常使いしやすいクリームタイプのものやジェルタイプのもの、そして刺激の少ないオイルタイプのものなどがあります。

 

自身の肌質やお悩みに合わせたセレクトはもちろん、好きな香りやテクスチャー、使用感のものをシーンによってその都度使い分けることで楽しくケアすることができます。皆さんもぜひ自分に合ったケア方法でより健康的で美しい体をつくりましょう。

監修 薬剤師 中田早苗

デリケートゾーンのお悩み相談室
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薬剤師/腸活・膣ケアサポート・ファスティング講師

中田 早苗

薬科大学卒業後、約7年間総合病院で病院薬剤師として勤務。その後、相談薬局にて予防医学の観点から薬を使わない健康法について患者指導を行い現在に至る。食事と生活習慣の見直しから得られる健康に興味を持ち、そのひとつとしてファスティングの魅力に感銘を受ける。便秘やアトピー、自律神経の乱れなどの悩みとファスティングに深く結びつきがあることを実感。現在までに100名以上のファスティングサポートを実施。

資格

薬剤師
ウエルネスファーマシスト(認定運動支援薬剤師)
ファスティングマイスター
美腸プランナー

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監修

薬剤師 中田早苗

デリケートゾーンのお悩み相談室

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薬剤師/腸活・膣ケアサポート
・ファスティング講師
中田 早苗

経歴
薬科大学卒業後、約7年間総合病院で病院薬剤師として勤務。その後、相談薬局にて予防医学の観点から薬を使わない健康法について患者指導を行い現在に至る。食事と生活習慣の見直しから得られる健康に興味を持ち、そのひとつとしてファスティングの魅力に感銘を受ける。便秘やアトピー、自律神経の乱れなどの悩みとファスティングに深く結びつきがあることを実感。現在までに100名以上のファスティングサポートを実施。

資格
・薬剤師
・ウエルネスファーマシスト
(認定運動支援薬剤師)
・ファスティングマイスター
・美腸プランナー